ショパンを楽しむためのメモ

 残念なことにぼくはクラシック音楽の造詣を持たない。いつだって興味はあったけれど実際に聴くとやっぱり歌声とギターの歪んだ音が恋しくなる。ピアノは音色の綺麗さにおいてすごく優れた楽器だと思っていたのだけど、それでもずっと聴いていると退屈を感じてしまっていた。

 ただ1曲だけドビュッシーにすごく好きな曲があった。ベルガマスク組曲の第3楽章「月の光」だ。ぼくはこれを聴くたびにいつも月の映える暗い夜の海辺にさざなみが揺れている様子をイメージしてしまう。優しい曲だ。それで『ドビュッシー・ピアノ作品全集』というのを買った。しかし『月の光』以外にぼくの楽しめるものがなかった。*1そしてすぐに聴かなくなってしまった。今年の六月くらいの話だ。

 その後、懲りずに『ショパン・コンプリート・エディション』というショパンの全曲集を購入した。全272曲。これはすごくフィットした。いくら聴いてても退屈しない。家にいるとき、特に読書中にはショパンをいつも流すようになった。これは何気なく思えてぼくの中では革命的なことだった。今までは音楽を流してしまうとどうしても気が散って本を読むことができなかったのだ。ショパンのおかげで読書の愉しみまで増幅した。未来の庶民にまで喜びを与える天才の存在はただただありがたい。そういったわけでかれこれ3ヶ月くらいはずっと聴いていたはずなのに、一度に大量の曲に触れたせいかそれとも単に慣れていないせいかなかなか曲を覚えられないでいる。

 ここでやっと本題。書こうとしているのは曲を覚えるためのひとつの方策だ。ショパンの作った音楽の種類を列記して覚えてしまおうというのである。

Piano Concerto → ピアノ・コンツェルト

ピアノ協奏曲(ピアノきょうそうきょく)は、ピアノを独奏楽器とする協奏曲のことである。

ピアノ協奏曲 - Wikipedia

Variations → 変奏曲

変奏曲(へんそうきょく)は、主題となる旋律が変奏され、主題と変奏の全体が一つのまとまった楽曲となったものである。

変奏曲 - Wikipedia

Fantasy → 幻想曲

幻想曲(げんそうきょく)は、ファンタジア (伊: fantasia, 独: Fantasie, Phantasie, 仏: fantaisie, fantasye, phantaisie, 英: fancie, fancy, fansye, fantasy, fantazia, fantazie, fantazy, phansie, phantasy, phantazia)の訳語。作曲者の自由な想像力に基づいて創作される器楽作品の名称として用いられる。即興的なものから、厳格な対位法によるものまでその内容は多岐にわたっている。

幻想曲 - Wikipedia

Ballade → バラード

  1. 古いヨーロッパの詩形の一つ
  2. バラッド(英:ballad)に由来する歌曲
  3. 1.2.に由来する器楽曲の形式
  4. ポピュラー音楽の曲調による区分の一つ(en:Ballad (music))

バラード - Wikipedia

Etude → エチュード(練習曲)

次の2種に大別され、各々の定義は若干異なる。

  1. 楽器や歌の演奏技巧を修得するための楽曲。
  2. 演奏会用練習曲。演奏するために非常に高い技巧を要求する比較的短い楽曲。性格的小品の一種である。

練習曲 - Wikipedia

Marche funèbre → 葬送行進曲

葬儀において遺体を墓地まで搬送するときの行進(葬送)をモデルとして作曲される、行進曲の一種である。 通常の葬送行進曲は、速度はやや遅めで、2拍子で書かれる。拍子の中を3分割する(6/8拍子など)のは避けられ、2のべき乗に分割される。葬送行進曲は死のイメージと直結するため、明るく華やかな長調は避けられ、主に短調で書かれることが多い。

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Ecossaises → エコセーズ

18世紀末から19世紀初めにかけてフランスとイングランドで特に流行したスコットランドのフォークダンス。 フランス語で:スコットランド風(舞曲)の意味。通常は4分の2拍子である。 この音楽形式をクラシック音楽の作曲家も用いている。ベートーヴェンシューベルト、ショパンはいずれもピアノのためのエコセーズを作曲しており、彼らの快活さを示している。

エコセーズ - Wikipedia

Barcarolle → 舟歌

クラシック音楽でピアノのための性格的小品(キャラクターピース)のひとつ。バルカロールあるいはバルカローレ(Barcarole)とも呼ばれる。

舟歌 - Wikipedia

Berceuse → 子守歌

子守唄、子守歌(こもりうた)は、子供を寝かしつけたり、あやしたりするために歌われる歌の一種。世界各国で様々なものが歌い継がれている。ララバイ (lullaby)、揺籃歌(ようらんか)ともいう。

子守唄 - Wikipedia

Mazurka → マズルカ

4分の3拍子を基本とする特徴的なリズムを持つ、ポロネーズと並んで有名なポーランドの民族舞踊およびその形式(舞曲)である。第1拍は付点リズムが多く、第2もしくは第3拍にアクセントが置かれる。マズルカの他に似たものとして、より速いテンポの「オベレク(Oberek)」、ゆっくりとしたテンポの「クヤヴィヤック(Kujawiak)」など、地方により多様な名称のものがある。 19世紀、ポーランド貴族(シュラフタ)のあいだで流行した。ショパンは諸地方の舞曲の要素を統合し、マズルカを芸術作品として昇華させた。

マズルカ - Wikipedia

Nocturne → ノクターン(夜想曲)

性格的小品(主にピアノ独奏曲)の一種。ムツィオ・クレメンティの弟子でアイルランド出身のピアニスト兼作曲家ジョン・フィールドが創始した名称。英語でノクターン(nocturne)、イタリア語でノットゥルノ(notturno)。ノットゥルノはまた、セレナードと同様の器楽合奏を意味する場合もある。 フレデリック・ショパンは、夜想曲をより自由でロマンティックな楽曲へと発展させた。今日では夜想曲と言えばショパンの一連の作品が最もよく知られている。その他、ガブリエル・フォーレクロード・ドビュッシー管弦楽曲が有名である。

夜想曲 - Wikipedia

Polonaise → ポロネーズ

ポロネーズ(polonaise)とは、フランス語で「ポーランド風」の意であり、マズルカと並んでポーランド起源のダンスまたはそのための曲の形式(舞曲)である。テンポがゆっくりな4分の3拍子で、もとはポーランドの民族舞踊であったが、1つの様式となってヨーロッパで流行した。特にショパンの英雄ポロネーズ軍隊ポロネーズが有名。なお、ポーランド語では "polonez" 、イタリア語では〝polacca"と綴る。

ポロネーズ - Wikipedia

Préludes → 前奏曲

プレリュード(英語:prelude、フランス語:prélude)、フォアシュピール(ドイツ語:Vorspiel、ただし古典派音楽以前に関しては通常Präludium[プレルーディウム]と言う)ともいい、(他の楽曲の・大規模な楽曲の)前に演奏する楽曲の意味である。普通、声楽を伴わない器楽曲である。類似する形態として序曲(オーヴァーチュア)やシンフォニアがある。

前奏曲 - Wikipedia

Impromptu → 即興曲

自由な形式で書かれた性格的小品の一種。アンプロンプチュ(Impromptu)とも言う。即興的な要素はあるが、即興的に作られたわけではなく、また即興演奏そのものでもない。

即興曲 - Wikipedia

Scherzo → スケルツォ

イタリア語で「冗談」を意味し、諧謔曲(かいぎゃくきょく)と訳すことがある。語源的にはふざけた音楽を指すが、その意味あいは形骸化していった。

スケルツォは、メヌエットに代わって多楽章形式の器楽作品に組み込まれるようになり、室内楽曲にハイドンが導入したり、器楽ソナタや交響曲にベートーヴェンが導入したのをきっかけに、頻繁に用いられるようになった。

楽曲の性格を現す語であり、特定の形式や拍子テンポに束縛されない。ただし、初期のものは、テンポが速いことを除けば、3 拍子だったり、舞踏的な性格を持ったり、トリオ(中間部)を持つ複合三部形式をとったりと、メヌエットの性質を借用していることが多い。主部は「舞踏的な性質」「歌謡的性質の排除」「強拍と弱拍の位置の交代」「同一音型の執拗な繰り返し」「激しい感情表現」などが目立ち、中間部は逆に「歌謡的な性質」「牧歌的な表現」が目立つことが多いのは、緩徐楽章との対照を狙っていると考えられている。

スケルツォ - Wikipedia

Piano Sonata → ピアノソナタ

ピアノ独奏によるソナタのこと。原則として3ないし4楽章から成り、第1楽章はソナタ形式である。ただし、この原則から外れる作品も多く、楽章数のより少ないもの、ソナタ形式を第1楽章に持たずに他の楽章に持つもの、中にはソナタ形式の楽章を全く持たないものもある。

ソナタの小規模のものを(ピアノのための)ソナチネと呼ぶ。ソナタ形式の代わりにその簡略型であるソナチネ形式が使われることがあり、2楽章から3楽章で構成される。1楽章あたりの演奏時間も短めで、ピアノ初心者の練習用に用いられることもあるが、シベリウスソナチネのように高度の演奏技術を要するものもある。

ピアノソナタ - Wikipedia

Bolero → ボレロ

スペイン起源のダンスまたは音楽。18世紀末に始まったもので、1780年頃に舞踊家セバスティアーノ・カレッソ(Sebastiano Carezo)が創作したともいう。3拍子で、元来は歌にカスタネットやギターでリズムをつけ、1人またはペアで踊るダンスだった。19世紀になるとヨーロッパ全体に広まった。

ボレロ (ダンス・音楽) - Wikipedia)

Waltz → ワルツ(円舞曲)

テンポの良い淡々とした舞曲、及びそれに合わせて踊るダンス(⇒ワルツ (ダンス) )のことである。舞曲としてのそれは3拍子であるのが一般的である。西オーストリア・南ドイツ(ハプスブルク帝国)起源で、13世紀頃から今日のチロル州とバイエルン州の農民が踊っていたヴェラー (Weller) というダンスから成立した(言葉自体はフランス起源という説もある)。

ワルツ - Wikipedia

*1:最近良さが判ってきた。素養が無かっただけだったようだ。