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Angelo『RETINA』

 Angeloの5thアルバム。全12曲。2012年11月14日発売。元PIERROTの三人にKaryu(元D'espairsRay)とギル(元ヴィドール)のギター二人が加入した現体制になってからは2枚目。

 PIERROTは今でも思い出した折に聴いている。その度にいまどうなっているのかなとAngeloの音源も集めて聴くのだけど、1周だけしてやっぱりPIERROTの方が良いと結論づけていた。だからいまでもAngeloの経歴はいまひとつ頭に入っていない。『RETINA』が5枚目と書いて、それまでのAngeloの活動よりもPIERROTが解散してもうそれだけ経つのかといった感慨に思いを馳せてしまったくらいだ。

 しかしこのアルバムはそれまでとは違った。かなり格好良い。PIERROTの売りはキリト氏の歌詞とメロディー、独特の気持ち悪いツインギターで展開する宗教と独裁が混じりあった独自の世界だったと思う。少なくともぼくはそれのためにPIERROTを聴いているし、結局Angeloにもそれを望んでいた。アイジと潤がいないのでギターに関しては諦めざるをえない分キリト氏に多大な期待を寄せていたわけだが、今回のアルバムでその期待は報われた。

 1曲目の「PROGRAM」が疾走感溢れるキャッチーな曲で、いきなり心をつかまれた。サビの英語部分は「世界は君が望むように変えられる。だから今以上の景色が見れるよ。」って意味だと思うけど、こういう全能的な歌詞は気持ちがいい。「何もかもを切り裂く天使」って表現がキリト氏っぽい。他にもアルバム中に彼らしい歌詞が耳について、PIERROTを聴いてるような気分になった。ただ音楽的な面ではPIERROTに比べたらかなりストレートで、当たり前だけど別物ではある。

 シングル曲である4曲目の「RIP」はAngeloで一番メロディアスな曲なのではないかと思う。歪んだギターによるリフがリズミカルでノリやすい。 この曲に限らず、基本的にアルバム全体がノリの良い感じで飽きが来ない。

 AngeloがPIERROTの代わりではないことをこのアルバムではじめて認められた気がする。これからはAngeloをAngeloとして期待できる。応援できるバンドが増えるというのは単純に喜びが増えるということであって良いことだ。ただ逆に言うとPIERROTはもういないってことをはっきりさせてしまったわけで少し寂しくもある。

 お気に入り曲 「PROGRAM」「RIP」「Arès 」

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