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奇跡のクラーク・コレクション —ルノワールとフランス絵画の傑作—

 三菱一号館美術館にてクラーク・コレクションを観てきた。この絵画展は、アメリカ北東部マサチューセッツ州にあるクラーク美術館の増改築に伴って、2010年より世界を巡回している同美術館のフランス絵画のコレクションが日本に上陸したものだそうだ。(日本での開催は2013年2月9日〜5月26日)

 そのコレクションは印象派が中心ということだが、絵画にはとんと疎いため印象派といわれてもどういう特徴があるのかわからない。完全に好奇心だけで観賞してきた。*1

 ルノワールの《劇場の桟敷席(音楽界にて)》という作品はなぜか知っていて、これがルノワールだったのかとやっと認識した。この絵は元々肖像画として頼まれて描いていたものだったのだけれど、受け取りを拒否されてしまったため構図を変えて描きなおしたものらしい。それでその際に右上にいた男性をカーテンに紅く塗りつぶしてしまったようだ。それを知ってから絵を見るとたしかに男性の名残がうっすら見える。「ほらここに男性がいるでしょう?」ということで、X線で撮影した写真も絵の横に並べてあった。じっくり観たけれど、X線の写真の方はぼくにはよく解らなかった。

 それでもこういう裏話を知って絵画鑑賞が俄然楽しくなった。やっぱりある程度予備知識や時代感覚などが無いと楽しみ方がよく分からなかったりする。シュルレアリスムあたりだと明らかに異様なのでかえって楽しみやすいかもしれないのだけど、印象派の画家が描いているのは基本的に見たまんまのものだからその当たり前の風景から楽しみを見つけ出す力量が必要だ。でも今回多少の予備知識を得たので、次に絵画を鑑賞する際はもっと楽しめると思う。

 国立西洋美術館で6月2日までラファエロ展をやっているようなので近いうち観に行きたい。

<気に入った作品>
コロー「ボッロメーオ諸島の浴女たち」
ドガ「稽古場の踊り子たち」
ジェローム「奴隷市場」/「蛇使い」
ロートレック「待つ」
ステヴァンス「公爵夫人(青いドレス)」/「思い出と後悔」
ルノワール「モネ夫人の肖像(読書するクロード・モネ夫人)」

*1:観てきただけで説明できたりはしないため、とりあえずwikipediaを貼っておく。印象派 - Wikipedia