言葉を見つける遊び
「行かないで夜には記憶消えちゃうの」
以前、この句をつくったのだけど、ちょっと変えるだけでもっと良くなることが判明した。
「いかないで朝には記憶消えちゃうの」
この方がずっと良い。俳句って定型で十七音しかないからちょっとの変化が大きな違いになる。一度選んだその言葉のすぐ隣にもしかするともっと良いものが転がっているかもしれない。その言葉探しが俳句の一番面白いところだと思う。言ってしまえば俳句は言葉を見つける遊びだ。
遊びを覚えてから以前より言葉が好きになった。それが嬉しくてまた遊びを始めるのだ。