山尾悠子インタビュー 京都新聞
山尾悠子さんのインタビュー記事*1を発見した。新作があること自体がいまだに奇跡みたいに思えるなか、こうやって彼女のことばが聞けるのはありがたいことです。
「架空世界を描く幻想小説を拒否する編集者もいた。私の小説はSFでは場違いではないか、現代詩から出発していればと思っていた」と話す。
たしかにSFというジャンルに括られるには無理があると思うけど、現代詩という発想があったとは思わなかった。それでも現代詩として発表されていてもそれはそれでそぐわない。詩というよりはやっぱり小説だ。はじめて彼女の作品を読んだ時の異様な雰囲気はジャンルどころか前例のない驚きを感じたものだ。完全に世界が創出されていてしかもそれが美しいとなるとため息しか出ない。
山尾さんに限らず、固有性・唯一性を強く感じるような作品が読みたいなあと思う。商業的には扱いづらいのかもしれないけど。
言及されていたデルボーという画家は聞いたことなかったけど、不気味で素敵ですね。*2
*1:
http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20150102000012
*2:このまとめの中だと上から二番目の骸骨が数人部屋に集まってる絵が好き。