日記8:歌とミザントロープと散花集

夜。月が充血して人間が興奮している中、お嬢さんとカラオケに行った。aikoとかXとかおよそまともな成人男性なら避けて通るようなのを歌ったけど、高いところも予想より楽に出た。腹筋が付いたのかもしれない。じつは12月あたりから軽く筋トレをしていたのだ。最近さぼってたけどまたやろうかなという気になった。お嬢さんはラルクの侵食を歌っていた。見るたびに思うけどMVがほんとかっこいい。やっぱりラルクはこの時期が最高だよなあと思ったけど、思い出補正なのかもしれない。

1月はミザントロープがひどかった。ネットで人間の活動をちらっと目にした瞬間に胃に革命の準備が走りだすレベルだ。だからTwitterもほとんど見なかった。そんなわけで時間が余る。寝るのにも飽きていよいよ退屈になった。金がなくて時間があるという状況は資本主義にどっぷり浸かった現代人の軟弱なメンタルを鍛えるには申し分のない環境だった。ちょっとしんどかったけど、まだ落としきれていなかった「なんでも金で解決しよう」とするいわゆるお客様根性的な刷り込みをまたちょっと落とせたかなと思う。他人にやらせるのが資本主義だ。自分でやれば金も使わないし退屈もマシになるだろうということはちょっと考えれば分かる話だ。もちろんそれでぜんぶが解決するわけじゃないけど、釈迦が言ってたのも現象レベルではこういうことじゃないかと思う。神さまとか鰯の頭とかに人生をお任せする決心がつかない人間は、自分の力の範囲の唯我独尊でなんとかやっていくしかないのだろう。いまはミザントロープの反動がきているようで、もっと人間と関わろうという気分になっている。

散花集*1というものをつくっている。空想スケッチのような小品のコレクションです。しばらく更新してなかったのだけど、またぽろぽろ散らしていこうかと思っている。noteで公開しているので、チェケラしてください。いいねしてください。コメントしてください。サポートしてください。