夏の骨格 会話編

2018/08/02

「そういうことを言ってほしいんじゃない」と同居人に怒られてしまった。詳しい内容は省くけれど、言われた通りにしないといけないと思ってつらくなるのだそうだ。そういうつもりで言ってるんじゃないからそんな風に思わないでくれと言ってもどうにもできないらしい。いままでにも何回か同じことを言われているがそのたびにおまえが犠牲になれと言われているように聞こえてしまう。

衝突地点は分かっている。向こうは決まっていることがその通りに進んでいかないと不安になるし、ぼくは変えることができないというだけで憂鬱になるのだ。せめてこちらに気づかせるような言い方をしてくれたらとも思うがそれも無理だというし実際そうなんだろう。ぼくがひとりでこの状況をなんとかしようとするとずっと気をつけていないといけない。はじめから対応を定められている会話をどうしたら間違えずに答えられるだろうか。どうしたら報酬も終わりもないなかで逃げ出さずにいられるだろうか。そもそもこれは会話だろうか。ぼくにはできそうにない。

でも本当の望みを言えば、ぼくの中にあるはずの支えてあげたいという気持ちが純粋になることなのだ。何のわだかまりもなくなるように不純物が取り除かれることなのだ。だめになるなら早い方がいいとは思うがいまのところそこまでの決意もない。自然乾燥に任せるつもりでいる。