変わっていく

これはなにもいつまでに自殺しますとか医者に余命を宣告されていますとかそういう具体的な話じゃないんだけど、ここ最近もうじき死ぬんだよなあという感じが強くなってきている。根拠はひとつもない。だからより強く感じられるのかもしれない。最近はずっと泣きそうな気持ちでいる。死ぬのが嫌だとかいう感じではなくて、どっちかっていうと卒業式的な感情に近い。あいにく卒業式で泣くような人間ではなかったけれど、ああこの景色も最後だなあって、ぜんぶ有限なんだなあってことをすげえ実感しちゃうわけで、それはぼくみたいなやつでもなにかしら揺さぶられるものがある。なにかのきっかけで「だってもう死ぬんだぞ!」って取り乱して泣きだすんじゃないかってくらいに実感として終わりが近くにある。ぼくがすぐに死なないにしてもいま見えているものはさっきとまったく同じ状態ではなくなっている。街も人もどんどん変わっていく。変わっていってるんだよ。