個人日誌2021/02/03

緊急事態宣言が延長された。それに合わせてぼくの在宅勤務も延長された。

今日もユリイカ*1を読んだ。ユリイカは毎回なんらかの文化にスポットを当てて特集を組んでいる。漫画家とか映画監督とかそういった創作者が多いように思うが、その特集の周辺にいる人物から寄稿された文章で成り立っている。ユリイカは面白いときは本当に面白い。これはテーマ自体の良し悪しというよりも寄稿した人の熱量次第という感じがする。今回は脚本家の坂元裕二が特集されていた。テレビドラマが彼の主な活動であり、テレビ嫌いのぼくはほとんど彼の作品には触れていなかった。一作だけ観たことがあったが、逆に言えばそれくらいしか彼のことを知らなかった。そういうほとんど前知識がない状態で読んだのにかなり面白く読めている。前回これだけ面白く読めたのは、濱口竜介を特集した号*2だった。濱口竜介はその頃『寝ても覚めても』が公開されるということで特集が組まれていたように記憶しているが、それが公開されていることもそれ以前にどんな活動をしていたのかも何も知らずに読んで、興味を持った。それでちょうど濱口竜介をフィーチャーした上映会を都内の映画館でやっていたので『ハッピーアワー』を観た。5時間以上もある作品だったが、ぜんぜん飽きずに観ることができた。これは2時間の映画でも飽きるぼくからしたら信じられないことだった。しかも役者は全員素人だ。ユリイカにも書いてあったのでそれを前提に観にいったのだけど、知らずに観ていても素人だとわかるくらいの演技だった。それでも面白く観れたのだからこれは監督の力が大きかったのだろう。その流れで『寝ても覚めても』も観た。これも面白かった。こういった経験があるので、坂元裕二作品にも自然と期待してしまう。Huluでいくつか配信があるので、いずれ観るつもりでいる。