苦悩はすべて猫に弟子入りせよ

我輩は猫の弟子である。名前はまだ捨てきれてない。猫にとって「ない」のはなにも名前だけではない。過去も未来もない。国家も道徳もない。宗教も戦争もない。自分自身の価値などを考えたこともない。「社会の役に立たなければ」だの「誰かに認められなければ」だのそんな観点がまずあり得ない。したがって自己について悩…