エネルギー不足

 何も出来ない。出来る気がしない。面白いと思った本*1でさえちょびっとだけ読んで続きに手を伸ばすことが出来ないのだから、他に何が出来るとも思われない。

 何も出来ないながらも、他者*2にエネルギーを割くのは無駄だなあという考えがぼんやり浮かんだ。ほんとにそうだなあとひとりで納得してこの懶惰を許すことにした。幸いなことにエネルギーは必要なかったようだ。きっと罪悪感がかたちになる前だったからだろう。

*1:ちくま日本文学の尾崎翠

*2:現在の自分以外のすべて。自分の過去や未来も含む