第二夜

状況

 生活リズムはまったく改善されていない。むしろ悪化している。お盆休みに入ってからは、朝方就寝→夕方起床のパターンになっている。そのせいか夢も覚えていなかった。ただ今日はものすごくうっすら覚えていた。ノートにメモろうとしたけれど、大半が自分の印象でしかなくて、何をしたのかはあんまり思い出せなかった。

 結局のところ文章にできるほど具体的に思い出せたのは下記のごく短い一行だけである。

 宝くじで一万円が当たったようだったが、そばにいた知り合いにはあえて言わないでおこうと思ったら目が覚めた。

雑感

 目が覚める直前の夢がやっぱり一番思い出しやすい。覚えている夢は目が覚めるところまでつながっていることが多い。その瞬間は感覚的に「世界間の移動」をしているわけだから実はちょっと楽しかったりする。

 起きたときには宝くじの印象が強く、それ以前のストーリーは全く記憶から欠落していた。ただ、その場面が唐突に始まった感じではなくむしろ感覚的にはある物語のエンディングとしてのシーンだったため、それ以前の話もあるはずだと考えてちょっと頭を使ったらうっすら出てきた。でも多分それは同じレム睡眠中の出来事ではないように思う。というのも記憶レベルにかなりの差があったからだ。

 気のせいかもしれないけれど、起床時に全然覚えていなかった夢を思い出すのは通常のど忘れの状態と同じような感覚だった。その二つが脳内でも全く同じ動きだとするなら、時間を置いてもきっかけさえあれば思い出せるはずだ。それなら今日みたいにものすごく些細なことでも記録していくことによって後から思い出すこともあるかもしれない。そう考えると夢日記に対するモチベーションが少し上がる。