10月60℃説

 本日の最高気温30℃(東京)。誰のせいでこんなに暑いのかしらないけれど、「寒いのよりはマシ」というマントラを唱えながら一日を過ごしています。5月で30℃なので10月には60℃くらいになってしまうなと言ったら馬鹿にされるでしょうが、たかだか100年かそこらの気象観測データしか持っていない人間風情がどうしてそうならないと断言できるのでしょうか。つい7億年前には地球全体が完全に氷で覆われていたのです。そんなことになったのも驚きですが、そこから今のような状態になったのも驚きです。常識はいつの時代も覆されるのを待っているのです。
 近所の小学生に10月60℃説を真剣な面持ちで吹聴すると、ちゃんと理解を示してくれます。偏見のコレクションで堅苦しい考えしか持てない大人たちなんかにはないアイデアが出てきます。なんのアイデアかというと、60℃になってもつらくない環境づくりだったり、適正の気温に戻るまでコールドスリープする技術だったり、いっそのこと人類の歴史を終わらそうか?といったようないろいろです。いま判明している地球の環境変化の歴史だけでもとてつもないスケールの変動があります。自分の狭苦しい常識からちょっとでも外れたことが起こるとすぐ異常気象だ、天変地異だ、といって騒ぐ視野狭窄どもには一度落ち着いて自分が地球の一部であることを認識していただきたいものです。地球の一部であるわけのわからない液体から這い出してきた生物の子孫であるみなさんは死んで再び地球になるのです。

 むかし流行ったノストラダムスの悪ふざけだって結構な経済効果を発揮したのだから、ぼくの悪ふざけだってみなさんが本気を出せばわりと貨幣の流動性を刺激できるのではないかと思います。それに向こうはただのうわごとでしたが、こっちは説明すれば小学生でも理解できる程度の数学を根拠にしているのです。5:30=10:x。

 そんなわけで、なにも考えずに文章を書くとこうなります、という例でした。なお近所の小学生は架空の人物です。