やがてわが二十三歳の冬、家産の没落を告げて、遊学の費は絶えた。働きながら学業を続けよう意慾は、すでに大学の講義から得るものを失つてゐたので、何んの未練もなく絶ちきつた。明日から私は何をして自活しようか思ひ当たらなかつた。《ようし! 詩を書か…
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