2014-06-28 631-640 631 朝が降る箱庭街に蓋をする 632 病みつきが絶望化女の舌を飼う 633 陽の光よくある地獄会を閉ず 634 夏が咲くアナザー桜の夢ひとつ 635 蜜百合が絶対王政に死をねだる 636 開花なき花泣く中で揺れる朝 637 奇瑞なる光としての水が落つ 638 空蝉が半透明を志す 639 月の地下夢遊状の樹ここに建つ 640 紅がさす地下めく秋の日を拾う