641-650

641 やすらぎの繭の下から薔薇世界

642 構築が夜の深層美学かな

643 シャンデリア巨大蜘蛛なる天空へ

644 双極的世界に熱が浮上する

645 宙吊りの戯画よろこびの業火燃ゆ

646 触媒に巣食う気泡に眠りこむ

647 無機物のひつじ神秘の海をゆく

648 葉隠に概念遺跡の死骸かな

649 口笛が星空かぶる夜に立つ

650 雨が星になるカフェでの束の間を