個人日誌2021/01/07

ぼくの世界は偽物だ。普段は忘れていられるが、詩を書こうとすると嫌でも思い出される。からっぽの、何もない空洞を覗き込んでいるような気分になる。本物の世界を創らないといけない。

本物の世界ってなんだよって話なんだけど、要するにぼくが自分で信じられる世界のことだ。そうであるなら何でもいい。ねこが空を飛んでいてもいいし、クリスマスが一年中続いてもいい。でもそういうことじゃないんだろう。ぼくが何かしらの行動をすることで、行動の中でぼくの意識が変わって、世界の見え方が変わるだけなんだと思う。行動の結果として外の世界が変わるのではない。ぼく以外がどれだけ変わったとしても、それはいままでと同じことだ。

満足のいく詩を書きたい。そういうものをいくらでも書ける自信を持ちたい。上では「なにかしらの行動」と書いたけど、結局のところ、それがいちばんダイレクトに世界を創造することだ。他の何かがうまくいっても空洞は埋まらない気がしている。

今日は一瞬だけ外に出た。三日ぶりだった。後になってからそのことに気づいた。もっと外の空気を感じればよかった。