個人日誌2021/01/24

フランス世紀末文学叢書*1を全巻購入した。大袈裟かもしれないが十年越しの夢が叶ったような気分だ。

これは"わかってる"古書店にはたいてい並んでいる。装丁から中身からすべてがかっこよくて見るたびにいいなあと思っていて、気づいたら十年くらい経っていた。はじめに見つけたのがいつだったかわからないが、自分の大まかな読書遍歴を思い返してみるとそれくらいは経っていないとおかしい計算になる。いま考えたら毎月一冊とかだったらべつに余裕で手にできたなという気はするけど、なぜかそういう考えには至らなかった。比較的所有欲が薄いってのがあるかもしれない。図書館で借りてぽつぽつ読んではいた。

昨日の晩に「象徴主義オタクになるぞ〜」と言って寝たので、寝てる間に気合いが入って、購入ボタンをクリックする勇気をボードレールとかリラダンなどから頂くことができた。買ってしまえば別にたいした金額でもない気がしてきた。使った金額がたいしたことなくてもそもそも持ってるものがたいした額ではないので、生活には普通にクリティカルな影響があるが「生活なんかは召使いに任せろ」というリラダンのありがたいお言葉に酩酊して後のことは考えないことにする。このありがたい言葉が出てくる「アクセル」という戯曲も読みたかったが、叢書には入っていなかったのでこれはまた別途用意する必要がある。