個人日誌2021/01/29

■夢

ドンキで買い物していた。ドンキだから店内に物がごちゃごちゃ置いてある。店員も客もたくさんいた。何か欲しいわけでもないのに狭い店内をうろうろしていた。

アイス売り場がやたら長かった。その奥の行き止まりから右方向に肉がずらっと並んでいた。そこの間のスペースで店員がレジ打ちしていた。アイスを販売している容器の一番奥と肉の陳列が始まるちょうどその隙間にすっぽり入っているイメージだったけど、それを見つける前まではそんなスペースなどなかったように思う。でもそこで店員がレジ打ちの用意を整えて突っ立っていた。

ちょうどそこで会計しようとしている人がいて、よく見ると中学の時によく遊んだ友人だった。二人いて、片方がパンを買うところだった。パンはレジの横に並んでいた。店で作った出来立ての惣菜パンとかじゃなくてコンビニとかスーパーで普通に並んでるよくあるパッケージされた菓子パンだった。

そいつはレジで「パンください」と言った。並んでるパンは種類が幾つかあるんだけど、なぜかレジ打ちの店員もぼくももう一人の友人も彼がどのパンを買おうとしているのか分かっていた。でもこの時点でちょっと違和感はあった。本当なら自分でパンを取って会計するのがスタンダードなやり方だった。そのパンには無糖のとそうじゃないのとがあった。ぼくともう一人の友人はそれもなぜか分かっていた。彼が欲しいのは無糖だった。

でも店員にはそれが分からなかった。店員は「二種類ありますがどちらになさいますか」的な質問を投げかけた。彼は「ザコ」と答えた。決して意図を汲み取れない店員を罵倒しているわけではなかった。彼はなぜか無糖のことをザコと言ったのだ。もう一人の友人と一緒にゲラゲラ笑った。

それで目が覚めた。せっかくだから覚えてるうちにメモをとっておこうと思った。しかし書くためには思い出さなくちゃいけない。隣で人が寝ているので笑わないように耐えていたのだけど、ザコって言った時の彼の気取った感じを思い出して吹き出してしまった。一度決壊したらもう止まらなかった。しばらく笑いを止めることができなかった。

その時の彼の細かい所作、表情、イントネーションなどに「かっこいい大人はみんなそう呼ぶと思い込んでる背伸びした中学生」の感じがあった。なぜそうなるのか意味がわからないし、それで普通に伝わると思ってるのも頭がおかしいし、あいつなら実際にそういうことやっててもおかしくないし、などという思念が問題のシーンを螺旋状に反芻していき、笑いを生産し続けた。朝の四時、暗い部屋でぼくは誰にもわからない笑いを笑い続けていた。

隣の部屋に逃げて30分くらいメモを書いていたら落ち着いてきた。それでやっとベッドに戻ることができた。

 

■事件

ツイッターを見ていたら、元気な人間の活躍を報せるニュースが飛び込んできた。

  • githubSMBCのコードを流出させた年収300万円のエンジニア
  • 女子高校生に自身の下半身の点数を尋ねた日立の部長
  • 乱行パーティーに突入した参加者にコスプレだと勘違いされて襲われた警官

下二つに関しては何も言うことはない。

一番上に関しては、年収がさらに低いぼくとしては彼を揶揄する気にはとてもなれなかった。ツイートの内容からして自分の人生を半ば諦めてるように見えた。そのあたりも同情を感じずにはいられない。彼が悪いということにしてこの件を終わらせるようならまた同じようなことを誰かがやると思う。それは年収300万を馬鹿にしていたやつかもしれないし、ぼくかもしれない。労働をするということはそういうことなので、人間は労働を辞めた方がいい。これは本気で言っている。労働は全員が免除されている状態が一番望ましい。金儲けが趣味の人だけ自分のできる範囲でせっせとやればいい。そういう世の中になるまでは他人の金儲けの犠牲になる人が後を絶たないでしょう。そしてたまに大きな事件になって大勢の人が慌てるでしょう。

本人がツイートしていた「借金ふえるのいやだな」が心に刺さって悲しい気持ちになった。