個人日誌2021/01/30

今日は部屋の片付けをしようと思っていたのだが、他にやりたいこともあって、全部書き出してみたらとてもできそうにないので、片付けは明日やることにした。

ランチを食べに行ったカフェは臨時休業だった。でも近くにあったカフェがとてもよかった。そこは立派な日本家屋だった。老夫婦が自宅の一部をカフェとして使用していた。看板が出ていなければ絶対に辿り着けない。というか入ろうと思わない。玄関の扉を開けると友達の家にはじめて入った時のような緊張感があった。カフェはすぐ右手にある扉の向こうで営業していた。おそるおそる中に入り、人の良さそうなじいさんの案内に従って窓際の席に座った。すだれの間から差した光の影がテーブルに落ちてきれいだった。外を眺めると水鉢の中を泳ぐ金魚たちが見えた。都内にいるとは思えないほど長閑な空間だった。時間がゆったり過ぎていった。たぶんこれはビジネスというより趣味でやっているのだと思う。相当裕福じゃないと都内にあれだけ立派な家を建てられるわけがない。自宅で夫婦でやっているのだから大きなコストもかからないだろう。何より彼ら自身の振舞いから余裕が感じられた。完成形だった。バイトのJDに「マスター、こんなんじゃお店潰れちゃいますよ」と言われるような店を経営するというのはわりと多くの人が考えたことがあると思う。<暇なのに潰れない店>への願望。バイトのJDがいないということを除けば、この店はその条件を満たしているようだった。