個人日誌2021/02/04

昨日に引き続きユリイカを読んだ。東京03の飯塚という人と坂元裕二が対談していた。その冒頭になんの断りもなく東京03のコントの台本が3本載っていて、なんだこれ唐突に始まったけど坂元裕二の脚本なのか?などと思いながら読んでいたら、内容が普通に面白くて笑ってしまった。*1台本が終わって対談が始まったところでなんとなくコントの台本だったのだと気づいた。対談の内容が結構まじめな創作論が語られていて参考になった。10分くらいのコントだと3人がちょうど良くてドラマになると4人が一番書きやすいとか、「大きいストーリー」と「人間の面白さ」はぶつかってしまうとかそういう話をしていた。「大きいストーリー」というのはドラマでいえば1話目から最終話までの筋のことで、「人間の面白さ」は日常的なディテールのこと。坂元いわくストーリーに重きを置くと人間の細かい面白さが描けなくなるし、逆に人間のディテールを描こうとするとストーリーが止まってしまうという葛藤があるらしい。そういう風に言われたらそうかもなと思ったけど、ぼくが坂元作品で唯一観たことのある『カルテット』*2はどっちも充分に描けていた。そういう視点に自覚的になっているだけあってバランスが取れているんだなあと思った。

最近は寝る前に少しずつ『象徴主義の文学運動』*3を読み進めている。今日は朝から調子がよくなかったので、業務が終わり次第それを読むだけにしてさっさと寝ようと思っていたが、なんだかんだやっていたらもう23時を回ってしまった。

*1:特に3本目の「お願いがございまして」が好きだった。カフェでの会話劇だった。移植手術を引き受けて欲しいというまじめな話をしていたら隣の席に客が座ったのだが、その客がおかしな会話をしていて、それがまじめな話に侵食してくるという話。

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*3: