個人日誌2021/02/07

今日は朝から天気がよかった。コーヒーを飲みながら外をうろついて、最終的に駅前で日向ぼっこをした。気持ちよかった。

駅前にはいろいろな人が通った。音楽を流してダンスを披露するパフォーマー、父と娘くらいの年の差があるパパ活気味のカップル、ぼくと同じようにただ座り込んでいるじいさん、そして一見特徴もなく過ぎていく数多の市民。彼らにも同じように何らかの状況があって、何らかの好みがあって、不満とか嬉しさとかを感じながら通り過ぎていく。ぼくは彼らと何の関係も結ばない。何の価値づけもしない。ただ眺めている。

こうして時間を無駄にしていたら人生が豊かになった。無駄にしているように見えてこれは自分という一個の世界を豊穣にする手段だった。一時間足らずのこの時間に長い長い夏休みを幻視した。なにかを達成するよりも簡単に満足感を得られた。何もない時間、自我を空洞にする時間、それが豊かさを助長する。簡単なはずなのになかなかできないことだった。ねこ見習いになって数年が経つ。ぼくはまだまだだ。

日当たりのいい場所で時間を無駄にする会を不定期で開催していきたい。