個人日誌2021/08/22

自分を軽くしよう、という意識がある。

ただ生きているだけで、積み上げることを是とする空気を感じるが(技術、実績、貯金など?いろいろ)、その空気にあえて抵抗しようという意識はない。ただ、積み上がりそうな気配を感じると、バランスが悪いよねくらいの素朴な感覚で、わざとだめにしたくなってくる。

何も積み上がっていなければ崩れるものはない。

地面に、ではない。積み上がっているのは、自分の肩に、頭に、意識の上に、だ。積み上がるにしたがって、シルエットが大きくなる。このシルエットに自分も他人も騙されうる。実態に即していない。だから身体も考え方も不自由になる。シルエットは等身大にしておきたい。

自分の力で軽くすることはできない、とヴェイユは言っていた気がする。そこにヴェイユは神を見ていたように思うが、ぼくは神を知らないので、偶然性を見る。偶然性に賭けておく。

賭けられるものすべてを賭けるような意識でいると、それだけで軽くなれるような気がする。